お客様から頂いた質問とその回答を掲載しております。
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Q. 結納とは?
A.両家が親族となったことを確認し、祝うための儀式で、地方によって意味や形式が違います。
関東地方での慣習は、男女双方で同品目の結納品を用意し、男性からは結納金を、女性はその半額を同日交換します。関西地方の慣習は、主に男性が結納品を贈り、女性は後日、結納返しを行うか、全く贈らない場合もあります。この違いは言葉にも表れ、関東では結納を「交わす」というのに対し関西では結納を「納める」と言います。
Q. 結納品にはどういう意味があるのですか?
A.結納の原点は、酒と肴をもって結婚の申し入れをし、新しく親族となるしるしに酒を酌み交わして喜び合うことにあります。現代の結納品はそれが儀式用品なったもので、それぞれに縁起物として祝い言葉が付けられています。関東式と関西式があり、それぞれ違いがあります。この福山では関西式が主流になります。
<関西式> | <関東式> |
<結納品>
1.熨斗(のし)
あわびの肉を干して長くのばしたもの。長寿の象徴とされています。
2.末広(すえひろ)
純白の扇子。純真無垢と末広がりの意味をもちます。
3.御帯料(おんおびりょう)
結納金を包んだものです。
4.家内喜多留(やなぎだるりょう)
祝い酒の事。福多からんことを願います。
5.松魚(しょうぎょ)
かつお節。男性の剛毅を象徴したものです。
6.結美和(ゆびわ)
婚約指輪です。
7.共白髪(ともしらが)又は高砂人形(たかさごにんぎょう)
ともに白髪になるまでなかむつまじくの意味です。
8.寿留女(するめ)
幾久しくの意味とかめばかむほど味の出る嫁という意味もです。
9.子生婦(こんぶ)
子宝に恵まれるようにという意味です。
Q. 結納品の品数に決まりはあるのですか?
A.正式には九品目ですが七品目(寿留女・子生婦を省略)や五品目(さらに結美和・共白髪又は高砂人形を省略)にすることもあります。
Q. 結納の相場はいくらくらいですか?
A.それぞれの事情により異なります。レストランで食事会形式で行うなど様々なタイプの結納があります。
あまり簡素だと、女性側のご両親に気持ちが伝わらない場合もありますので、両家で事前に良く打ち合わせ、女性側からの提案を多少でも上回る程度で、心残りのないようにされると良いと思います。
Q. 相手側から「結納は結構です」と言われたら?
A.こういうケースは近年増えています。
相手側が金銭などに対して気遣われたり、「結納をして下さい」と、なかなか言いづらいのも現実です。
しかし、相手側のご両親は、「本当は結納をしてもらいたい」と思われています。
相手の言葉に甘えて結納を省略したために、結婚後も「○○は結納をしてもらったのに、うちは結納もしてくれなかった」としこりが残ってしまったというお話は、当店にも多く寄せられています。
本音と建前は違うということを考慮し、相手側に誠意を見せるために行うものです。
「本当に結構です」と言われた場合でも、小さくても構わないので、結納をされることをお勧めいたします。
Q. 水引とは?
A.贈り物や金包みなどに、結びとめる、和紙でできたヒモのようなもので、和紙をこより状にして、のりを塗り乾かして固めたものです。本来、贈り物や金包みをしっかりと結びとめることです。
Q. 水引の左右が分からない?
A.水引は濃い色が右、薄い色が左にくるようにします。
赤白なら赤が右、金銀なら金が右、黒白なら黒が右、黄白なら黄が右となります。
Q. 祝儀袋の閉じは、下をかぶせるように閉じるのですか?
A.祝儀袋にもよりますが、上下折りの場合、慶事は「慶びに上向く」「慶びは受けていただく」とされ、
下をかぶせるようにします。
Q. お祝いは、いつ持っていけばよいのですか ?
A.結婚式の1~2カ月前の「大安」もしくは「友引」に持っていかれる人が多いようです。
Q. カレンダー等に記載してある「先勝」「先負」「赤口」などの意味を教えてください。
A.六輝(六曜)といわれ、古代中国の陰陽五行説にもとづき、吉凶を定める基準となる六つの日をいいます。
科学的根拠にとぼしく、迷信といわれながらも、現在でもこだわる人はいます。
先勝(せんしょう)「先んずれば勝つ」で、午前中は吉、午後は凶。
友引(ともびき)午前中と午後は吉で、正午が凶。葬式は友を引くといって避ける。
先負(せんぷ)「先んずれば負け」で午前中は凶、午後は吉。
仏滅(ぶつめつ)一日中凶。何をしても悪い日。
大安(たいあん)一日中吉。何をしても良い日。
赤口(しゃっこう)正午だけ吉、午前と午後は凶。
Q. 表書き、中包みの書き方とは?
A.毛筆で楷書でていねいに書くことをお勧め致します。
●祝儀袋の【上】に書く言葉・書き方
【上】に「御祝」「御礼」などを中央に大きく書きます。
「御結婚」「御出産」などは右肩に少し小さめに書き入れます。
●祝儀袋の【下】の書き方
【下】にはお名前(お祝のお金を出す人)を書き入れます。
●中包みの書き方
中包みには中に入れる金額を書きます。
(例:金参萬圓也)
「金参萬圓也」のように【也】をつけるのは「そのあとの端数はありません。」ということです。お祝でも仏事でも【也】をつけるのが正式です。
Q. 香典袋の紙の閉じは、上をかぶせるように閉じるのですか?
A.香典袋にもよりますが、上下折りの場合は、弔事は「悲しみに下向く」といわれ上をかぶせるようにします。
Q. 香典袋に表書きは薄墨で書くのですか?
A.関西地方の一部では「悲しみの涙で墨も薄れる」として薄墨で書くところもあります。
Q. ご不幸を後で知り、香典をお持ちする時は黒白ですか?
A.法要が行われるまでなら、黒白でかまいませんが、それ以降は黒白又は双銀,黄白の水引を使うところもあります。